ソロめし パート3

ソロシーンというのは、本当はとても価値のあるものなのだ。 ソロめしを中心にして、ソロで飲むコーヒー、ソロで飲むワイン、バーボンなど、数えあげればきりがない。お手軽、軽便、時短ということとは正反対の気持ちのスイッチと行動のスイッチが入っているというところに価値があるといっていい。 


もちろん、いつもの日常がそうである訳でもないし、そうである必要もない。 ただ、そんなソロシーンを積極的にむかえたり、そうなった時にはいかに楽しむかというスイッチの持ち方が、それ以外のシーンも価値あるものにするということだ。 バイクや自転車もソロで使うもの。ソロツーリングもいいだろうし、ここにラーメンが入いって「ラーツー」になりソロめしの豊かさがでてくる。そして、ソロドリップでコーヒーを楽しみ、ソロスイーツなんかもいい気がする。僕はいまだに喫煙者だから言うが、誰にも気をつかわない青空の下でのソロスモーキングは、ソロシーンと青空ごはんの究極といってもいい。非喫煙者の方にはすみません。(笑)。


ただ、いつも青空ごはんのシチュエーションがある訳でもないし、そんな場所がないことだってある。でも都会のどまん中にだってそんなシーンを作りだすことができる。用意も道具の準備もなくたって、デパ地下のお弁当を買って、屋上ガーデンで、青空ごはん、ソロめしを楽しめる。

ちなみに、この写真はGINZA6の屋上ガーデンですが。もちろん、何も青空の下だけでなくても、ちょっと日射しの差し込む窓辺でもいいし、いつものダイニングでもいい。準備は簡便にするならばお弁当を買ってもオーケーだろう。

このおばあちゃんの夕食はお弁当をスーパーで買って(ちなみにヤオコーのお弁当)のソロめし、ソロ晩ごはん。漬物が季節らしさを作り出し、旬の気持ちを満喫できるソロごはんだ。青空ごはんでなくても、青空ごはんの気分を大切にしておけば、とても豊かなソロめし、ソロごはんのシーンができあがる。 これはわびしい孤食ではないのだ。ソロめし、ソロごはんこそを大切にしておきたいということをエスノグラフィは教えてくれている。 

辻中俊樹 


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